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Marshall Acton IV・Stanmore IV比較: 国内価格、Auracast、置き場所の選び方

MarshallのホームBluetoothスピーカーActon IVとStanmore IVを比較。国内価格4万9980円・6万9980円、7月31日店頭発売、Auracast、RCA/AUX、修理性とWi-Fi非対応などの注意点を整理する。

Marshall Acton IV・Stanmore IV比較: 国内価格、Auracast、置き場所の選び方
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対象:

Marshallの据え置きBluetoothスピーカーを2026年夏に購入する人向け。約4年ぶりの第4世代Acton IVとStanmore IVについて、国内価格、部屋の広さ、RCA/AUX、Auracast、設置補正、交換部品を比較し、Wi-Fi・音声アシスタント・内蔵電池がない点も含めて選び方を整理する。

この記事のポイント

調査基準日と範囲

本記事の調査基準日は2026年7月17日です。Marshall Groupの発表、日本向けプレスリリース、国内製品ページを仕様と発売情報の基準にしています。

音質は部屋、設置、音源、音量、好みで変わります。メーカーが説明する改善点と、第三者レビューの主観評価を分けて扱います。

本記事は公開資料によるデスク調査で、編集部による試聴、最大音量、遅延の実機テストは行っていません。音の優劣は断定せず、設置と仕様で選択肢を絞ります。

まず結論: 小さい部屋はActon、大音量と余裕はStanmore

Acton IVは、デスク、寝室、ワンルームなど、設置面積を抑えたい場所に向きます。4万9980円で第4世代の主要機能を使えるため、音量を極端に上げないなら基準機になります。

Stanmore IVは筐体と低音の余裕を重視し、リビングや広めの部屋で鳴らす人向けです。価格差は2万円で、机上の近距離再生だけなら大きさを持て余す可能性があります。

新機能のAuracastは便利ですが、複数台を買えば無条件に同期するという理解は不十分です。音源を送るHeddonや対応トランスミッター、初期設定、アプリが必要になる構成を確認してください。2

目次

  1. Acton IVとStanmore IVの位置付け
  2. 第4世代で変わったこと
  3. 国内価格と発売日
  4. AuracastとHeddonの仕組み
  5. 設置・入力・修理性
  6. 用途別の選び方

ポータブルでもスマートスピーカーでもない

Acton IVとStanmore IVは、コンセントにつないで使うホームBluetoothスピーカーです。分類を混ぜると、購入後に必要な機能がないことに気付きます。

種類 電源・接続 主な用途 非対応・制約 代表例
ホームBluetooth AC電源、Bluetooth、アナログ入力 自宅で音楽を高音質再生 持ち歩き、単体のWi-Fi配信 Acton IV、Stanmore IV
ポータブルBluetooth 内蔵電池、Bluetooth 屋外、浴室、移動 大型機ほどの音量・低音 Middletonなど
Wi-Fiスピーカー AC電源、Wi-Fi、Bluetooth マルチルーム、音楽配信 アカウント・ネット依存 AirPlay対応機など
スマートスピーカー Wi-Fi、マイク、音声AI 音声操作、家電連携 プライバシー、サービス依存 Alexa搭載機など

MarshallのMボタンでSpotify Tapを起動できますが、スピーカー単体がSpotifyへWi-Fi接続するわけではありません。再生元のスマートフォンなどが必要です。2

Acton IVとStanmore IVを比較

比較軸 Acton IV Stanmore IV 選び方
国内価格 4万9980円 6万9980円 差額2万円
寸法 260×171×150mm 350×203×185mm 棚の幅・奥行と放熱空間を確認
重量 2.65kg 3.99kg Stanmoreは約1.34kg重い
再生周波数帯域 37〜38,000Hz 36〜38,000Hz 公称下限はStanmoreが1Hz低い
最大音圧 95dB SPL@1m 97dB SPL@1m 公称値はStanmoreが2dB高い
想定場所 デスク、寝室、小〜中規模の部屋 リビング、中〜大規模の部屋 音量より設置面積を先に確認
音の余裕 近距離・日常音量が中心 低音と大音量に余裕 壁・近隣への低音伝達に注意
Bluetooth Auracast対応 Auracast対応 対応送信機が必要な場合がある
アナログ RCA、3.5mm AUX RCA、3.5mm AUX レコードはフォノ段を確認
アプリ EQ、設置補正、Mボタン EQ、設置補正、Mボタン スマホと更新が必要
電源 AC、内蔵電池なし AC、内蔵電池なし 屋外携帯には不向き

寸法、重量、再生周波数帯域、最大音圧はメーカー公称値です。音質や部屋での実用音量を直接示すものではありませんが、設置と試聴候補を絞る基準になります。34

出力や低域の数字だけで選ぶと、部屋に対して過剰になることがあります。集合住宅では、Stanmoreの低音を十分に出せず、Actonを適切に設置した方が使いやすい場合があります。

第4世代で変わった5つのポイント

1. ツイーターとウェーブガイド

両機種はツイーターとウェーブガイドを更新し、音をより広い範囲へ均一に届けることを狙います。正面の一点だけでなく、ソファや机の左右へ移動した時の変化を減らす設計です。1

ただし、ステレオスピーカーを一つの筐体に収めるため、左右に離した2本のスピーカーほど物理的な音場幅を作れるとは限りません。定位を最優先するなら、セパレート型も比較対象です。

2. 再設計したバスレフポート

バスレフポートの空気流を見直し、大音量時の低音を明瞭にすることを掲げます。ケーブルを底面から出す設計により、壁に寄せやすくした点も設置上の改善です。12

壁際では低音が増えやすいため、「壁にぴったり置ける」と「どの部屋でも同じ音になる」は別です。アプリの設置補正と低音ノブを使い、こもりを調整する必要があります。

3. Dynamic Loudness

Dynamic Loudnessは、音量に応じて低域・高域のバランスを調整します。夜間の小音量でも薄くなりにくく、大音量ではリミッターで破綻を抑える考え方です。1

処理の好みは音源で変わります。ボーカル、アコースティック、低音の多い電子音楽を自分の普段の音量で試聴してください。

4. Mボタンと物理操作

本体には音量、低音、高音、再生操作に加え、カスタマイズ可能なMボタンがあります。プリセットやSpotify Tapを呼び出せるため、スマートフォンを毎回開く操作を減らせます。2

物理ノブは直感的ですが、複数人で使うと設定が変わることがあります。アプリ側のEQと本体ノブの関係を確認しておくと、音が急に変わった原因を追いやすくなります。

5. RCAとAUX

第4世代はRCAと3.5mm AUX入力を備え、Bluetooth以外の機器を接続できます。レコードプレーヤーをつなぐ場合、プレーヤーにフォノイコライザーが内蔵されているか、外付けフォノアンプが必要かを確認してください。

テレビ接続では、RCA/AUXだけでは映像との遅延調整やテレビ電源連動が弱い場合があります。HDMI ARCを重視するならサウンドバーの方が適します。

Auracastは受信・送信の構成を確認

AuracastはBluetooth LE Audioを使い、対応音源を複数の受信機へ配信できる仕組みです。Acton IVとStanmore IVは、複数台の同期再生に利用できます。1

構成 必要な機器 できること 注意点
IVを複数台 対応送信機またはHeddon 別の部屋で同期再生 送信側の対応と初期設定が必要
IIIとIVを混在 Heddonなど 旧世代もグループへ参加 Heddonは税込3万2980円
スマホから直接 Auracast送信対応端末 追加ハブを減らせる可能性 OS・機種・アプリの対応差
アナログ音源 Heddonや対応送信構成 レコードなどを複数台へ 変換と遅延を確認

購入時点で使うスマートフォンがAuracastブロードキャストに対応しない場合、Heddonの費用を含める必要があります。2台のスピーカーとHeddonをそろえると、単体価格から大きく増えます。

修理しやすさは交換部品の範囲を見る

Marshallは、FSC 100%認証木材のMDFキャビネットを採用し、ノブ、脚、グリルなどを交換可能にしたと説明しています。Acton IVは重量比13%、Stanmore IVは16%のリサイクル素材を使います。12

交換可能は、利用者がすべての部品を自分で分解修理できるという意味ではありません。交換部品の販売範囲、国内修理窓口、保証期間、送料、アンプやドライバーの修理可否を確認する必要があります。

外装部品を替えられる設計は長期使用に有利ですが、Bluetooth規格やアプリのサポート期間は別の問題です。有線入力を残した点は、ソフトウェア終了後も音を入れられる保険になります。

用途別の選び方

目的 有力候補 向いている理由 注意点
デスク・寝室 Acton IV 小さい設置面積、主要機能が同じ 近距離で低音を調整
リビングで大音量 Stanmore IV 音量と低音の余裕 置き場所と近隣への振動
レコードを手軽に再生 両機種 RCA/AUXを搭載 フォノアンプの有無
複数部屋で同期 両機種+送信機 Auracastに対応 Heddonなどの追加費用
屋外へ持ち出す ポータブル型 内蔵電池と防水を選べる IVはAC常設型
音声AI・Wi-Fi重視 別カテゴリも比較 スマートホームと統合しやすい IVはBluetooth中心

購入前の試聴手順

  1. 設置予定の棚の幅、奥行、コンセント位置を測る。
  2. 普段聞く3曲を、小音量・通常音量・大音量で試す。
  3. 正面、左右、立った位置で高音と声の変化を確認する。
  4. Bluetooth、RCA、AUXのうち実際に使う入力を試す。
  5. Auracastを使うなら、送信機、台数、アプリ、総額を確認する。

先行レビューはActon IVの広がりと力強さを評価する一方、Wi-Fiや音声アシスタントを持たない点を制約として挙げています。音質評価は参考にしつつ、機能不足は仕様として判断できます。5

保証、返品、追加機器を含む総額を整理する際は、ガジェット購入前チェックリストも参照してください。

最終結論

Acton IVとStanmore IVは、音響設計、操作、入力、Auracast、交換部品を更新した据え置きBluetoothスピーカーです。日本価格はすでに発表され、公式ECで販売中、店頭は7月31日予定です。

小〜中規模の部屋と設置性ならActon IV、広い部屋と大音量の余裕ならStanmore IVが基本です。Wi-Fi、音声AI、電池駆動が必要なら別カテゴリを選び、Auracastは送信側と追加費用まで含めて判断してください。


  1. Marshall Group「Acton IV and Stanmore IV Speakers for the Home」(2026年7月7日、音響設計、Auracast、交換部品) 

  2. Marshall Group AB「Acton IVとStanmore IVを発表」(2026年7月8日、国内価格、発売日、機能) 

  3. Marshall「Acton IV 製品情報」(国内仕様と販売状況) 

  4. Marshall「Stanmore IV 製品情報」(国内仕様と販売状況) 

  5. Tom’s Guide「Marshall Acton IV review」(2026年7月、試聴評価と機能上の制約)